今日から11月

いよいよ今日から11月。
ナナカマドの実が赤く色づいてきた。
寒暖差が大きくて最低気温が低くなると赤くなりもうすぐ冬だよって教えてくれる。

 

日々が介護中心で、気が付くと夜中であったり、今日のように季節の変わり目を過ぎて別の季節になったりにハッとする。

母は相変わらずの状態で、体はほとんど動けなく寝返りも打てないし言葉が出てこない。
意思の疎通も全くできないし呑み込みが悪くて自分の唾液で始終むせて咳き込んでしまう。

母が言葉を発しなくなって何年になるだろう。
言葉が出せると、「何処どこが痛い」だとか「何々が苦しい」などと介護や手当の対処ができるのだけれど、現状は難しい。
今動かせているのは、両足が何とか曲げたり伸ばしたりできるが手と腕は胸の前に曲がったままで縮まっている。



首ものけぞった形で拘縮しているようだ。
目はほとんど一点を凝視していて、たまに別な場所へ視点を移している。
視線の先に何かあるのではなく、何もない壁や天井だったりする。

起床時やオムツ交換時や体位変換時など、介護の機会いごとにできるだけ沢山声がけをするようにしているが、反応は全くない。
ただ、嫌なことだったり痛かったときは顔をしかめるので何となくわかるのだけど、それ以外は殆ど表情に変化はない。

声がけに何らかの反応があればとても嬉しいし、なによりも笑顔が見たいと思う。
口元が少し微笑んだらどんなに嬉しいか・・・・・でも希望はない。

仰向けで寝ているので唾液が喉に流れていくと咽始める。
酷いときは10分~15分おきに唾液を吸引してやらなければならない。

オムツ交換は最近1日4回にさせてもらっている。
以前は4時間ごとで1日6回だったのだけれど、最近は自分の体が思うようにならず、6時間ごとの4回に。
オムツ交換をして、PEG(胃婁)で水分を経管投与しその後に栄養を経管投与。
これを1日4回繰り返す。

水分200ccを1時間で滴下し、30分時間を空けて栄養250ccを1時間半かけて滴下する。
終わったらPEGのチューブに水分を入れる。
これをフラッシュと言いチューブの中に残っている栄養を洗い流すのだ。
その後は、PEGの水分や栄養を入れているボトルと点滴のような滴下させるチューブを洗浄してミルトン液に浸し消毒する。
PEG用品は2セット用意してあり、このタイミングで次の経管栄養投与の準備をする。

「資料室」に「1日の介護スケジュール」を掲載してあるが、オムツ交換それぞれの前後で様々な事をしなくてはならない。
口を開けたままが多いので舌苔や口腔内の汚れを除去する口腔ケア、目ヤニが出るため目薬の点眼、鼻腔や耳腔の掃除、顔や体の汗をかきそうな部位の清拭、手足の爪切り、お腹の胃婁チューブが出ている所のガーゼ交換等などやらなければならないことは山ほどあり、これらにプラスして頻繁な唾液の吸引でほとんど継続した睡眠がとれていない。

最近は体も精神も厳しいと感じる。
しかし、在宅介護を選んだのは自分であり背負った荷物は簡単には下せない。
辛くても、苦しくても、厳しくても、頑張らなくてはならないと思う。

今年のカレンダーは残り1枚。
新しい年を迎えたら何か良いことが待っていますように祈ってみよう。
希望だけが今のパワーの源だから。