結果説明に愕然とする
0時に朝8時までの点滴に交換。
聞いてみると今後しばらくは500mlの点滴を8時間かけて落とし、1日3回のパターンで続くそうだ。
0時~8時、8時~16時、16時~0時となるのだそううな。
なんとなく熟睡はできなく、ウトウトしては目が覚めて腕時計で時間を確かめ、経過の遅い時間に失望する。
出血がなくなり術後の経過が良くなれば食事が出るのだろうけど、暫くは点滴が食事だろう。
8時の点滴交換の後、トイレに立ってみた。
少し体が重かったがふらつきなどはなく、点滴スタンドを押しながらトイレに入った。
個室にしてつくづく正解だと思った。
水のような排便で便器が真っ赤になって、それを見て目まいがした。
摘出時の出血が排泄されるだろうとは思っていたけど、想像以上で驚いた。
この後、都合2回のトイレでいずれも真っ赤で更に落ち込んだ。
点滴が止血剤入りの黄色い色のものに変わり、祈るような気持ちで点滴の滴下を眺め続けた。
午後になり、経過の説明があるとのことでカンファレン室まで呼ばれた。
内視鏡の写真を見ながら説明を聞いた。
ポリープの切除は上手くいき、出血は2個のクリップで止められていた。

下血があるとしたら切除からクリップまでの間に溜まったものと推察されるとのこと。
一応止血剤入りの点滴を続けてみるということになった。
この後だ。
先生が「申し訳ない」と前置きをして、もう一つの腫瘍を見逃していたとのこと。
十中八九癌だと診断されるものらしい。
切除したポリープは下降結腸にあったものだが、今回見つかった腫瘍は直腸で肛門から入ってすぐの場所だという。
今まで続いていた排便障害はこの腫瘍のせいだったに違いないと思った。
直腸癌だと人工肛門の増設なども危惧される。
奈落の底に沈んでいくような焦燥感に襲われた。
生体検査は1週間から10日ほどかかるが、癌だとの前提で今後を考えましょうとのことで、まず転院を勧められた。
3院ほど候補を挙げられたが、少し時間をいただきたいと告げ病室へ戻った。
1週間もすれば退院し帰宅して以前の生活に戻れると信じ臨んだ摘出なのに、これから大腸癌の手術が待っているなんて信じがたく、気が転倒していた。
病室に戻り点滴を続けながら、冷静になろうと自分に言い聞かせた。
手術が避けられないことならば、人工肛門などを増設しなくても良いような術式ができる病院を探すべきだと考えた。
夕方から病院探しを開始した。
友人や仕事関係などできる限りの情報を集めたくて連絡をとりお願いしたがなかなか簡単には見つからない。
種は蒔いたのであとは結果を待つのみ。
直腸癌の特徴や術式の色々などできる限りの情報をネットで探してみた。
検索しているうちに、自分に都合の良い情報を探していることに気が付いた。
内視鏡での手術で人工肛門を増設しないで済む術式などをキーワードにしていた。
でも、とにかく土壇場まであがいてやろうと思った。
トイレは下血が怖くて我慢して夜を迎えた。


