NOTICED-2 便まみれ

母のベットからトイレまでの経路が便にまみれたことがあった。
しかもその便を、リハビリパンツや尿パットをかなりの数使って拭き取り散らかしていた。
例にもれず恫喝し罵りながら始末を終えた。
母はうなだれて自室に閉じこもった。

気付きはかなり後になった。
母に対しての姿勢が変わってからである。

母に用意したリハビリ用のパンツや尿パッドは、母の部屋のベッド脇においてあった。
と言うよりその場所にセットした。

おそらく母は用を済ませた後に自室まで戻ろうとした途中で催し失禁したのだろうと思う。
いつものごとく私に叱られると思い、手近にあったリハビリ用品で一生懸命拭き取ろうとしたのだろう。

トイレにもリハビリ用品をセットしていたら防げたことなのだろうと思う。
どんどん不自由になっていく母に対して配慮が足りなかった自分を恥じた。
母に対しての愛情や尊敬が不足していた。

介護は自分との戦いであるが、相手に対しての優しさが不可欠だと思い知った。